マンガ

     タカ爺は漫画を読んでおる。 それは珍しいのじゃ。 偶然、姪の漫画を読んだ時にはバカバカしくて呆れた。 今時の女子高生の考えている、こんな変な漫画読んでどうするのかと。 それに反して、今読んでいるのはなかなかじゃ。 面白いのと考えさせられるのと両方で、楽しんでおる。

     お吟が子供時代に読んだ少女漫画は、ジュニア小説風の夢見る恋愛やら学園ものであった。 韓流ドラマにはまるのオバチャマ達は、あの当時の漫画の延長線上にあるのではないかと分析しておる。 良く言えば乙女チックなのか。

     漫画のせいで、タカ爺は日常生活でもギャグを飛ばしそうじゃ。 無意味に思えていた事が、何だかまんざら無意味ではないという気分になっている。 おかげ様で良い刺激。 飽きもせず結構読んでいる。

     暫く笑っていられるというのは、精神衛生上良い。 笑える、というのは幸せな事じゃ。 泣きたくなる事が多かっただけに、漫画に慰められた感じがする。 知らない人が見たら、タカ爺は笑っているのに、口を開けて舌なめずりしているように見えるかもしれないが。     

スピリチャル本

     作者お吟がスピリチャル本を読んでいる。 丁度ブームらしい。 何やら宗教っぽいが精神性を考えるとそうなるのじゃ。 「願望を実現する」とか「生かされている」とか。

     お吟は、良く言えば素直で、悪く言えば騙されやすい性格じゃな。 偶然、占い師に洗脳されてしまった芸能人が、今話題になっている。 お吟も本を読んで洗脳され、納得しながら気持ちを前向きにするが、続かないので洗脳されたとは言えない。

     現実に引き戻されて、悩み苦しみに耐えねばならぬ人生に疑問を持って振り出しの自分に戻る。 結局、そうになるのは信念が弱いのじゃよ。 一時の感情に流されず、もっと大切な事に時間を使えば良いのじゃ。 と、他人ごとのように思う。

     丁度、オリンピック代表選手の選考争いをやっているが、あのように無心に全力でやればよい。 と、人の事だから簡単に言える。 あんな技を繰り広げて凄いが、それが何じゃ、と思ったらやってられないのと同じ。 気付いた時には、タカ爺のように歳を取っておるのじゃ。 ところが、遅きに失したと思うのがマイナス思考なのじゃな。 肝に命じよう。

夢のある文房具

     タカ爺の家族は、現在若者はおらぬ。 しかし小遣い稼ぎにやってくる若者がおるが、その子供たちも次々と社会人となり引っ越しやら仕事に忙しい生活を送る。

     挨拶がてら訪れた時、不要な文房具や小物を譲り受けたが、これがまた面白い。 次から次へと変わったのが出てくるのじゃな。 これを使えば勉強が楽しくなるのではないかと錯覚を起こし、思わず何か書きたくなったペンもある。

     あのようなペンで書けば、覚えたい事が簡単に頭に入るかどうかは疑問だが、楽しみながら出来るのは確かじゃ。 基礎勉強が暗記だと気付いたのが遅すぎるタカ爺。 覚えても忘れると確信していたタカ爺。 タカ爺の頭の中は、あまり詰め込まなかったので隙があるが、何故か新しい物が入らない。 

     高校生の様なラブレターも書かない、スケジュールをつける程でない生活で、変わったマーカーやユニークな色のペンも出番はあまりないが、せっかく感動したのだから使おう。 何でも使い方次第ではないのか。 タカ爺に、やれと言っている気がしている。 せめて学習意欲を掻き立ててくれた文房具じゃから。   

     

さくら

     タカ爺の住む所では、いよいよ桜は終わりじゃ。 今年は随分寒かったので、咲くのも散るのも後になってしまった。 春らしい暖かい日が少なく、ストーブをつけるくらいだからのう。

     桜は散る瞬間、春風に花弁が舞うのが何ともいえず美しい。 昨夜強い雨に打たれて駄目かと思ったが、まだ一部残っているので、また花吹雪を見る事ができる。 自宅からやや離れた所に数本の木があり、それが此方へ軽々と舞ってくれる。

     タカ爺はすでに花弁を拾って、押し花にして持っておる。 見かけによらない少女趣味と思われるかもしれないが、花より団子なのは事実じゃ。 その爺がどうしてと言われれば、歳のせいかな。

     若い頃、雪が降るように花弁が散る中、幻覚らしい物を見たのを思い出し、それが今更懐かしくて花弁を手元に置いておるのじゃ。 考えてみると、あのような散り方見た事ない。 だからタカ爺も潔くせねばならぬ。 心配をよそに自然に任せよう。

変化する日本語

     時代の流行語というのがあって、「キモイ」だとか「エロイ」なんて言う省略した言葉がある。 今は「ら」抜き言葉が定着しており、タカ爺は「来れる」という表現には慣れたが「食べれる」という表現には、まだ変な感じが残る。

     時代の流れで、表現も変わってゆくのじゃな。 言葉と文化は重なる部分があるので、変化すると言っても短期間には変わっていかないと思うが、取り入れるのが好きな日本人は受け入れやすいと、通用するならさっと取り入れ定着する。

     これからは敬語表現が減ってゆき、将来的には丁寧語で定着してゆく、とタカ爺は考えておる。 若者の価値観の変化はタカ爺も感じておる。 自分の世界で生きるのを好む若者が多ければ、やはり言葉も変わってゆくのは当然じゃ。 説教や堅苦しいのは露骨にお嫌いらしい。 ある意味、タカ爺も同感な所はあるので非難などしない。

     豊かに時代に生まれ、現状維持で楽しむ事を第一とするなら、無理に偉い人の前で敬語を使って緊張するより、普段の言葉で話せば疲れない。 カジュアルというのが今、日本の主流であるから、ビジネスの世界で社内は日本人同士も英語で良かったではないか。
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マドンナお吟

Author:マドンナお吟
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